先割れスプーンとは、先端が三ツ又に割れていて、スプーンの「すくう」とフォークの「突き刺す」が一本でできるスプーンのことを言います。
先割れスプーンの歴史は古く、中世ヨーロッパから使われていました。
しかし、「spork」と呼ばれたこの先割れスプーンは、現在の物とは程遠く、使いづらい物だったようです。
日本では、1950年代から学校給食に使用されていました。
しかし、箸が使えない子供が増えた一因とされたこと、ランチプレートの普及などにより、お皿に顔を近づける「犬食い」を誘発させてしまうことから、今では学校給食から姿を消しつつあります。
ただ、「箸を使うこと」は家庭での教育であるため、「箸が使えない子供が増えた」ことに関しては、先割れスプーン使用の給食に関係がないと最近では言われています。
また、1本で2つの機能があるので、場所を取らないという理由から、アウトドアでも使われるようになってきています。
メロンやスイカを食べる際にすくったり、刺したりできる先割れスプーンやイチゴをつぶしてミルクをかけて食べるため、つぶしやすように底が平らなイチゴスプーン。
グレープフルーツの果肉をすくい取りやすいように端をギザギザにしたグレープフルーツスプーンなどがあります。